がんは早期発見、早期治療が何より大切と言われており、早めに対応すれば治癒率は高く、再発・転移のリスク、死亡率も低くなります。
しかし、進行がんが見つかった場合や、早期発見でも手術が難しい部位のがんに罹患した場合、治療の難易度は当然高くなります。
このページでは、困難ながんの治療に取り組む「がんのスーパードクター」を掲載していますので、参照ください。
なお、当ページのご利用方法については、こちらをご覧ください。
肺がん(3人)
※全国の肺がん治療の名医へのリンクが、下段にあります。
肺がんの名医 池田徳彦 医師(東京都) 東京医科大学病院 患者さんにとってベストな治療法を選択するため、常に幅広い選択肢を追求する肺がん治療のトップランナー。 1986年東京医科大学卒業。 1993年~1994年にカナダ・ブリティッシュコロンビア大学へ留学。日本外科学会理事長、日本肺癌学会副理事長ほか要職を歴任。 年間およそ250症例と国内屈指の原発性肺がん手術を行う治療チームのリーダーを務めており、「医師が選んだスーパードクター」にも選ばれています。 あらゆる肺がん診療に対応しており、肺がんの早期診断、低侵襲治療、薬物療法など高レベルで総合的な診療を行っています。 診療に際して池田徳彦医師は、きめ細かく正確な診断・治療と患者一人一人の症状、年齢、体調などを十分考慮し、侵襲が少なく、かつ根治性の高い治療法を提案しています。 また、先進的な治療法の導入にも積極的で、2010年にはロボット治療(da Vinchiダ・ビンチ)による胸部手術を全国に先駆けて成功させました。 |
肺がんの名医 鈴木健司 医師(東京都) 順天堂大学医学部附属順天堂医院 見つかった時には既に手遅れと診断され、地元の病院で手術を断わられた患者が、鈴木医師を頼って全国からやって来ます。 1990年防衛医科大学卒。 国立がんセンター東病院(現:国立がん研究センター東病院)レジデント、国立がんセンター中央病院(現:国立がん研究センター中央病院)医長等を経て現職。同院で肺がん症例数日本一の実績を作りました。 鈴木医師は、他の病院で手術を断られた難しい症例も積極的に引き受けています。 自分自身には常に厳しく、他施設で手術を断られた難しい症例も、患者さんや家族としっかり話をし、手術によるリスクを「共有できる」ならば、危険な手術でも行うようにしています。 現在では年間500件を上回る肺がん手術を手掛けており、全国でもトップレベルの件数を誇り、全国で9例しか行なわれていない難手術も、約半数が同大学で行なわれています。 モットーは「病理学的、放射線学的、臨床的にがんを的確に見極め、がんを完全に取り切る」で、そのうえで体への負担を出来る限り減らす高いクオリティを追求しています。 |
肺がんの名医 岡田守人 医師(広島県) 広島大学病院 30年以上も我が国の肺がん治療の第一線に立つ、まさに名医のなかの名医。 1988年奈良県立医科大学卒。 内視鏡+手術のハイブリッドVATSと呼ばれる低侵襲な肺がん内視鏡手術の開発者として世界的に知られる呼吸器外科医です。 常に手術レベルは日本のトップを目指しており、研究成果を論文や学会発表を通じて世界に発信しています。 「NHK患者を救え!ドクターG」「TBSこれが世界のスーパードクター」「ヒポクラテスの誓い」等のテレビに出演、文藝春秋・週刊朝日・週刊文春・週刊新潮などの雑誌にも数多く取り上げられています。 岡田医師は「一生懸命に病気のことを勉強されて、治療に取り組もうとする患者さんには、医師も人間ですから、「何とかしてあげたい」と思うものです。もちろん、すべての患者さんに手は抜きませんが、一緒に病気と戦う関係がないと、スムーズに治療を進められません。主治医といい関係をつくることが、結局は、いい治療、いい結果につながると言えるでしょう」と語っています。 |
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胃がん(7人)
※全国の胃がん治療の名医へのリンクが、下段にあります。
胃がんの名医 北川雄光 医師(東京都) 慶應義塾大学病院 上部消化器がん治療の権威。個々の患者さんの状況に応じた最適化及び個別化治療を提供しています。 1986年慶應義塾大学医学部卒。 カナダ・ブリティッシュコロンビア大学留学等を経て現職。 胸腔鏡・腹腔鏡手術のスペシャリストで、早期胃がんに対する腹腔鏡下センチネルリンパ節(SN)生検を世界に先駆けて行いました。 胃がんの治療にかけては、世界のトップリーダーとして知られています。 北川教授が今、胃がん手術の縮小化に向けて取り組んでいるのが、先進医療となっている「腹腔鏡下センチネルリンパ生検」です。 「命と向き合い、外科医として生きる」がモットー。「1人のがん患者さんに対し、外科医だから手術にベストを尽くすのは当然で、さらに、様々な要素を総合的に考えて、最適な集学的治療方針を組み立ててベストを尽くすことが重要」と言う考えから、手術だけに拘らず、化学療法も積極的に取り入れています。 |
胃がんの名医 矢作直久 医師(東京) 慶應義塾大学病院 早期胃がんを切開と剥離により根こそぎ切除するESD(内視鏡的粘膜下層はく離術)のエキスパートです。 1987年新潟大学医学部卒。 ESD(内視鏡的粘膜下層はく離術)と呼ばれる治療法のエキスパートで、切開と剥離により早期胃がんの腫瘍を根こそぎ切除します。 また、内視鏡にとりつけられた最新器具「デュアルナイフ」を使い、これまでは難しいとされていた10センチほどの大きながんも切除が可能です。 このESDの確立により、適応する腫瘍の範囲が飛躍的に拡大しました。 その後、内視鏡機器メーカーとの産学共同研究で新たな治療用内視鏡やナイフなどの開発を行いました。 最近では治療内視鏡をさらに発展させたものとしてNatural Orifice Transluminal Endoscopic Surgery (NOTES)が注目されており、外科グループと共同で、消化管腫瘍の全層切除や、経消化管的な軟性内視鏡と腹腔鏡のコンビネーションによる消化管外臓器の処置など、独創性のある技術開発を目指しています。 |
胃がんの名医 後藤田卓志 医師(東京都) 日本大学病院 胃がんを切らずに治す!これまでに3,500人以上の患者を救ってきた胃がん内視鏡治療の権威! 1992年東京医科大学医学部卒。 1995年から2010年まで15年間、国立がん研究センターに在籍。その後国立国際医療研究センター、東京医科大学准教授を経て、2015年に日本大学消化器肝臓内科教授。2020年に医学部長に就任。 現在では標準治療となった内視鏡的粘膜剥離術(ESD)の開発者の一人で、これまで開腹手術でしか治せなかったがんも内視鏡だけで治療します。 その技量もさることながら、文芸春秋2018年10月号では「人間力のある専門医91人」に選ばれています。 「とにかく、受診者およびご家族に安心感を持っていただく、検査・治療にはプロフェッショナルの意識で臨む」をモットーとしており、後藤大師のもとには国内外から胃がんと診断された多くの患者さんが内視鏡的粘膜剥離術(ESD)による治療を求めて来院しています。 |
胃がんの名医 木下敬弘 医師(千葉県) 国立がん研究センター東病院 早期がんの患者ばかりではなく、進行胃がんの患者に対しても腹腔鏡を用い、胃の全摘出手術が出来る日本でも数少ない医師の一人です。 1994年金沢大学医学部卒。 ロボット手術、腹腔鏡手術、開腹手術の3つにおいて、国内トップクラスの技術を持ち、患者さんの状態に最も合った手術を高いクオリティで提供することを信条にしています。 近年急速に浸透してきた胃がんロボット手術の年間手術数は250件にのぼり、海外の医師にもライブ手術で指導を行っています(中国、ロシア、ベトナム、インド、韓国等で、腹腔鏡下胃がん手術のライブ手術を行いました)。 ※木下医師は「ロボット手術では医学の知識、工学の知識、手技が三位一体となって初めて患者さんの負担が少ない、的確な治療ができる」と考えています。 がんが見つかった時に既に広がっていて手術の対象にならないケースでは、内科や放射線科と協力し、抗がん剤、放射線治療を行い、がんを小さくしたうえで手術に持っていく(コンバージョン胃癌手術と言うStage IVから化学療法でダウンステージさせ行う根治手術を実施する)ケースもあります。 |
胃がんの名医 矢野友規 医師(千葉県) 国立がん研究センター東病院 最先端のがん低侵襲治療を行う消化管内視鏡の名医。患者はほとんどストレスを感じることが無く、臓器も温存出来ます。 1997年関西医科大学卒。 早期の胃がんに対して胃がんの下に薬剤を入れ、持ち上げ、がんの部分だけを内視鏡と電気メスで剥ぎ取る「内視鏡的粘膜下層剥離術」のスペシャリストです。 この治療法により、患者はほとんどストレスを感じること無く、臓器の温存も可能となります。 矢野医師は、これまで1,000例を超える内視鏡治療を行って来ました。また、オンラインがん相談も行っており、内視鏡治療のことはもちろん、それ以外の治療やがんかどうかの診断が難しい病状などについてもこれまでの経験を活かして真摯に対応しています。 最近では、理化学研究所(理研)光量子工学研究センター画像情報処理研究チームと共同し、内視鏡専門医の診断精度に迫る早期胃がんの自動範囲診断AIを確立しました。 これにより今後世界中で増加が予想される消化器内視鏡検診において、医師の診断を補助し、熟練度の差による見逃しなどの誤診や装置性能の違いによる施設間の診断格差などを減らせることが期待出来ます。 |
胃がんの名医 宇山一朗 医師(愛知県) 藤田医科大学病院 「なせば成る」の信念で上部消化管における内視鏡手術領域を牽引してきた名医。患者さんのためにガイドラインに準じなくても治せる方法がないかを常に模索します。 1985年岐阜大学医学部卒。 腹腔鏡下手術による胃切除術で胃の全摘に世界で初めて成功。 手術支援ロボット「ダヴィンチ」による手術のパイオニアでもあり、王貞治氏の胃がんの腹腔鏡手術を執刀したことでも知られています。 食道がん・胃がんの低侵襲手術の多くの経験を有し、胃がん手術は2000例以上、ロボット手術も1000例以上の経験があります。 他院では治療できないと言われた患者さんが宇山医師の元には多く訪れますが、「統計学的に治る可能性の低い治療を行うことは、医学的には間違っているのかもしれません。それでも、患者さんの満足いく治療を提供できれば、それは立派な医療」と言う考えの元、「患者さんがたった1%でも治るという可能性を信じて手術を望むのであれば、私たち外科医はその願いを叶える義務がある」と言うポリシーを持っています。 2022年10月より東京医科大学消化器・小児外科学分野兼任教授に就任。 |
胃がんの名医 笹子三津留 医師(大阪府) 淀川キリスト教病院 胃がんの切除手術では世界的にもトップレベルのスーパードクター!手から伝わる違和感だけでがんの病巣を見つけられるという神業の持ち主です。 1976年東京大学医学部卒。 専門は上部消化管外科及び腫瘍外科で、海外18カ国で手術指導の経験を持ち、数カ国の外科学会の名誉会員でもあります。 1987年より20年間国立がんセンターに勤務し、胃癌治療の多くの臨床試験の主任研究者として業績を上げて来た、がんの外科領域の臨床試験の創始者的存在です。 笹子医師は治療の難しい進行がんにひるまず挑み、圧倒的な再発率の低さを達成して来ました。 胃がんの手術で最も難しいとされるのが、周辺のリンパ節に転移したがんを取り除くことですが、笹子医師は経験と知識に加え、研ぎ澄まされた指先の感覚でがんの転移を的確に察知して行きます。 2014年にNHKプロフェッショナル仕事の流儀で『胃がん治療最後の砦』と紹介され、難治胃がんの患者が全国から集まりました。 |
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肝臓がん(4人)
※全国の肝臓がん治療の名医へのリンクが、下段にあります。
肝臓がんの名医 本田五郎 医師(東京都) 東京女子医科大学病院 一人でも多くの患者さんが救われるよう、卓越した技術を世界中の外科医に惜しみなく伝授しており、国内外で多くの講演や手術指導を行っています。 1992年熊本大学医学部卒。 京都大学医学部附属病院、都立駒込病院等を経て現職。肝胆膵領域の腹腔鏡手術の名手として国際的知名度を持っています。 これまで開腹して手術をしなければならなった肝臓がんも腹腔鏡と呼ばれる内視鏡を使って治療します。 これまで肝切除術を約800例、膵切除術を550例、胆道手術を150例手掛けており、肝切除は約6割、膵臓と胆道の手術も半数以上を腹腔鏡を用いた低侵襲手術で行っています。 数多くの難手術を成功させてきた名医ですが、本田医師は一般外科医としての修練を終えた後に、肝胆膵疾患の開腹手術を中心とした修練を積み、外科手術だけでなく診断や集学的治療の基本をしっかりと習得した上で腹腔鏡手術に取り組んでおり、手術の安全性を重視し、患者本位な姿勢を崩さないバランスのとれた取り組みには一貫したものがあります。 |
肝臓がんの名医 國土典宏 医師(東京都) 国立国際医療研究センター病院 難易度の高い肝臓がん、胆道がん(胆管がん、胆嚢がん)、すい臓がんの外科治療に長年取り組んで来たドクター。手術の安全性と根治性の両立を目指しています。 1981年東京大学医学部卒。 ミシガン大学外科留学、癌研究会附属病院外科、東京大学肝胆膵外科教授等を経て現職。 肝臓がん、胆道がん、すい臓がんの外科手術エキスパートとして知られています。 肝臓がんの手術においては、3Dシミュレーション技術を用いて、患者さんの負担やリスクを軽減する手術法を採用するなど、新しい治療法を積極的に取り入れています。 肝臓がん治療のガイドラインを手掛けるなど、外科治療法についての研究書、論文などを多く執筆しています。 2012~2016年には日本外科学会理事長を務めました。 後進の指導にも力を入れており、若い外科医には「手術経験件数を求めるのではなく、いかに一例一例の経験を大切にして患者さんから学び次に生かしていくかが大切」と教えています。 |
肝臓がんの名医 阿部雄太 医師(東京都) 慶應義塾大学病院 座右の銘は「反省すれども後悔せず」。悔いを残さないため、手術前、がんの状態はもちろん、どのルートで病巣を切除するか等、スタッフと5時間に渡るミーティングを行います。 1998年慶應義塾大学医学部卒。 血液が集まる臓器である肝臓は手術が難しいため、患者に負担の少ない腹腔鏡手術を行う施設・医師が少ない中、肝臓がんの腹腔鏡手術の第一人者と言われているのが慶応大学病院の阿部雄太医師です。 低浸襲治療の代表である腹腔鏡下肝切除に、最新の手術ナビゲーションを応用することで、従来の肝切除を超えた精緻な肝切除を実践しています。 一方で直径2mmの肝動脈に対するマイクロ血管吻合や重要大血管の合併切除再建を駆使した難治性腫瘍の拡大手術(即ち諦めない治療)にも積極的に取り組んでいます。 豊富な経験とあらゆる最新技術を駆使し、全ての患者に全力で向き合うことによる「後悔しない治療」を追求しています。 天才外科医とも称される阿部医師の最先端の肝臓がん手術は、多くのメディアで取り上げられています。 |
肝臓がんの名医 後藤田直人 医師(千葉県) 国立がん研究センター東病院 難易度の高い手術を行う「肝胆膵外科」において、精緻でハイレベルな技術を駆使し、完治を目指します。 1997年岡山大学医学部卒。 肝臓・胆道・膵臓の領域は進行の早いがんが多いですが、がんが進行した状態で見つかったとしても肝胆膵内科、放射線治療科と密に連携し集学的治療を行い、効果が得られた場合には外科手術の可能性を追求しています。 厳しい状況であっても、根治を目指した諦めない治療を心がけています。 また根治性を落とさず安全性にも配慮しながら腹腔鏡による手術も行っています。 肝臓がんの場合、手術ができるかどうかは、がんの進行度(個数や広がり方)と 肝機能によって判断します。 また、当院では、手術後も肝機能を良好に保つために、手術で切除する肝臓の量ができるだけ少なくなるように配慮しています。 後藤田医師は「肝臓がん、胆道がん、膵臓がんの手術はハイボリュームセンター(手術件数の多い病院)で受けることが大切と語っており、同院のセカンドオピニオンもぜひ活用して欲しいと積極的に呼びかけています。 |
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大腸がん(5人)
※全国の大腸がん治療の名医へのリンクが、下段にあります。
大腸がんの名医 斎藤豊 医師(東京都) 国立がん研究センター中央病院 全国から治療が難しい患者が集まるスーパードクター。同僚から「がんで亡くなる患者さんを無くそうという哲学に基いてやっているので尊敬する」と言われています。 1992年群馬大学医学部卒。 三井記念病院消化器内科医長等を経て現職。 16OB・OG Messageスクリーニングの検査の中で最難関と言われる大腸がんの内視鏡診断・治療の世界的権威であり、医師が選んだスーパードクターにも名前が挙がる医師です。 斎藤医師から高度な技術を学ぼうと、海外から年間100人以上の医師が訪れています。 斎藤医師は、腹部の切開をしないで、内視鏡を用いて癌に迫り、驚異のナイフで患部を焼切ります。 「患者さん一人一人に対してベストな内視鏡診断と低侵襲性治療を提供することを目指す」がモットで、現状に満足することなく、さらなる低侵襲治療を目指して、より先進的な内視鏡診断・治療・トレーニングシステムの開発に積極的に携わっています。 |
大腸がんの名医 絹笠祐介 医師(東京都) 東京医科歯科大学病院 ほかの病院で「手術では取れない」といわれてきた患者さんでも、患者さんの熱意、積極性を感じられれば、やはり、受けて立とうという気になる」と話す名医。 1998年東京医科歯科大学医学部卒。 国立がんセンター中央病院、静岡県立静岡がんセンター等を経て現職。 大腸がんの手術治療、大腸がんに対するロボット手術、再発がんや骨盤腫瘍に対する手術治療を専門としており、 大腸がんに対する腹腔鏡手術直腸がん(大腸がん)における日本最多の症例数&最高成績を誇るロボット手術のスペシャリストです。 排尿障害の発生率は全国平均よりはるかに低い3%、肛門温存率は9割を超え、他の外科医からも一目置かれる、まさに名医中の名医です。 他の病院で「もう手術は出来ない」と言われて来た患者さんでも、「熱意と積極性を感じられれば、僕らは受けて立つ。治る可能性がゼロでない限り、手術に限界は設けません」と語っており、他の医療機関ではなかなか手術できない高難度な症例を次々に受け入れています。 |
大腸がんの名医 石井良幸 医師(東京都) 北里大学北里研究所病院 「ステージⅣで転移がある人でも、切除出来れば生存率20%以下だったものが、40%ほどに上がりますから、諦めないことが肝心です」と語るスーパードクター。 1991年慶應義塾大学医学部卒。 国立がんセンター研究所、米国Cornell大学留学等を経て現職。 北里大学北里研究所病院では、低侵襲手術の究極を目指し、大腸がんに対し単孔式腹腔鏡手術を導入しています。 この手術は、おへそに小さな穴を一ヵ所だけ開けて内視鏡でがんを治療するという体に優しい手術で、石井医師が日本で初めて実施しました。 患者さんに常に最先端の治療を「心ある医療」として提供できるよう努めており、石井医師は「現代の医療ではステージⅢまでは治る可能性が高いです。ステージⅣの大腸がんであっても諦めないでいただきたい」と語っています。 他の医師からの信頼も厚く、医師間の相互評価によって選ばれるベストドクターズジャパン2020-2021にも認定されています。 |
大腸がんの名医 工藤進英 医師(神奈川県) 昭和大学横浜市北部病院 通常の専門医が見逃してしまうような大腸がんも、内視鏡を駆使して瞬時に見つけ出してしまうことから、「神の目をもつ医師」と称賛されています。 1973年新潟大学医学部卒。 秋田赤十字病院胃腸センター長等を経て現職。 これまでに30万件以上の大腸内視鏡検査を行ってきたエキスパートで、海外で行う内視鏡ライブでは、その手技を目にした医師たちが〝ゴッドハンド〟と驚歎の声を上げると言われています。 痛みのない内視鏡の検査法を考案し、「大腸検査のゴッドハンド」と呼ばれており、さらに多くの患者を大腸がんから救うため、最新のAI診断の開発にも挑んでいます。 〝幻のがん〟とされていた陥凹型大腸がんを発見し、「大腸がんはポリープから進行する」というそれまでの定説を覆したことでも世界的に有名です。 2008年にNHK「プロフェッショナル」に出演し、その名声はさらに高まりました。 |
大腸がんの名医 伊藤雅昭 医師(千葉県) 国立がん研究センター東病院 医師の分身となる手術支援ロボットを開発する病院内ベンチャーに取組み、アナザー・サージャン(もう1人の外科医)型の手術支援ロボットを開発した名医です。 1993年千葉大学医学部卒。 大腸がんの中でも特に肛門に近い直腸がんに対する外科治療のパイオニアとして知られています。 直腸がんの場合、肛門に近いと人工肛門になってしまうばかりか、下半身に走る様々な神経を傷つけてしまうリスクがありますが、伊藤医師は肛門からの内視鏡と腹腔鏡を同時に使うことにより、肛門の機能を温存し(肛門から約2cmなら温存)、しかも神経を傷つけにくい方法で手術を行っています。 これまでに1000 例以上の症例経験を持ち、国内外での手術招聘も多数あるスーパードクターです。 ISR (排便機能を温存する方法)等の究極的肛門温存手術や先進的内視鏡手術の治療開発に従事し、日本発の革新的手術機器開発 の中心メンバーとして活躍しています。 |
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乳がん(2人)
※全国の乳がん治療の名医へのリンクが、下段にあります。
乳がんの名医 明石定子 医師(東京) 東京女子医科大学病院 「神の手」を頼って全国から患者が訪れる乳腺外科のプロフェッショナル。約3,000例の乳がん手術を執刀してきたスーパードクター。 1990年東京大学医学部卒。 乳がんを患った女性患者から、絶大な信頼を寄せられており、“神の手”とも称される乳腺外科医です。 これまでに3,000例以上の手術を成功させてきた明石医師は、現在も年間約100件弱の手術を担当しています。 従来も手術では、大胸筋の筋膜は切除することが基本でしたが、筋膜を残しても再発率に差がないというデータが出たこと、残した方がドレーンを早く抜去できることから、筋膜を残し始め、結果として術後痛がらない患者が多いことに気付き、今ではより積極的に筋膜をきれいに残すことを心掛けています。 明石医師から患者を託され、乳房再建を行う形成外科医は「皮弁の厚みが均一で、筋膜がきれいに残っているため再建しやすい」と評価しています。 患者が「納得のいく治療」を全力でサポートし、不安材料を減らすための「検査の選択肢」を患者に提示してくれる明石医師の元には、全国から多くの患者が訪れています。 |
乳がんの名医 福間英祐 医師(千葉県) 亀田メディカルセンター 「患者さんのため、できる限りの技術を尽くす。よりよいものを作り出し、たくさんの治療オプションをそろえて行きたい」と語る乳がんの名医。 1979年岩手医科大学卒。 整容性に極限までこだわる手術創3㎜の乳がん手術 “オンコプラスティックサージャリー”の先駆者として知られています。 日本ではまだ大きな創を残す手術が主流であるなか、いかに美しいまま生きるのかという女性患者の希望を叶えるために新しいブレスト・ケアを創造してきました。 また、早期に発見できれば、かすかな傷を残すだけで痛みも負担も少ない乳がんの治療法「凍結治療」を世界に広め、圧倒的な支持を得ています。 この方法では、一気にマイナス170度まで温度を下げ、がん細胞を殺します。メスを入れないので乳房に傷はつかず、身体への負担も小さくて済みます。 福間医師は“日帰り、1時間以内でガンを殺す”世界も注目する、内視鏡による乳がん手術で、多くの女性を救っています。2022年4月には、日本で初めて乳房に対するロボット手術を行いました。 |
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前立腺がん・腎がん(3人)
前立腺がんの名医 三木健太 医師(東京都) 東京慈恵会医科大学附属病院 数多くある前立腺がん治療の対処法に対して、それぞれの選択肢を丁寧に患者さんに説明することを心掛けています。 1992年東京慈恵会医科大学卒。 前立腺がんは早期発見して治療をすれば治ることが多いですが、進行すると前立腺の周囲の骨に転移することが多いがんです。 三木医師は、手術や放射線治療を数多く行っている前立腺がん治療のエキスパートで、がん細胞をマイナス40度で凍らせて死滅させる「凍結療法」という最新治療を国内で初めて手がけたことでも知られています。 この方法により、放射線治療後でも小さな局所再発であればホルモン治療などせずに、救済凍結治療で根治を目指せます。 「前立腺がん治療は対処法がたくさんあるので、患者さんが迷われるのは当然だと思います。決め手が無いのが本当のところですが、それぞれの選択肢を丁寧に患者さんに説明することは我々の大切な役割です」と語る三木医師の元には、全国から多くの患者が訪れています。 |
前立腺がんの名医 小路直 医師(神奈川県) 東海大学医学部付属病院 泌尿器がんに関する数々の賞を受賞している名医。さらなる低侵襲性治療と癌制御の向上をめざして、診療と研究に取り組んでいます。 2002年東京医科大学卒。 聖路加国際病院、南カリフォルニア大学留学等を経て現職。 前立腺高精度生検、前立腺癌に対する高密度焦点式超音波療法を用いた前立腺部分治療が専門としています。 前立腺がんは、手術で一命を取りとめても排尿障害などで苦しむ患者も多いですが、小路医師は、手術後に患者がこれまで通り生活できるよう超音波を使った〝切らずに治す最新治療〟に挑んでいます。 小路医師が取組んでいる前立腺癌に対する“がん標的局所療法”は、前立腺内部の“がん局在診断”と、高密度焦点式超音波療法という最先端の医療技術の融合により成り立っています。 “がん局在診断”については、2011年に米国に留学し、2013年にわが国で先駆けて診断技術を導入、2016年には厚生労働省から先進医療として承認されました。 これまでに1200名以上に対する診断を行い、その有用性については国内外の学会、および国際雑誌に報告しています。 |
前立腺がん・腎がんの名医 新村友季子 医師(鹿児島県) にいむら病院 常に患者さんの立場に立った最善の治療方法を提供し、「泌尿器科疾患はにいむら病院にいけば大丈夫」という信頼を得られるよう、診療に取り組んでいます。 2005年鹿児島大学医学部卒。 泌尿器に関する手術を年間約800症例(約50種類)施術し、開院以来の総累計数では40,000症例を超える鹿児島県の「にいむら病院」の理事長です。 女性医師として日本で初めて、内視鏡手術支援ロボット手術(ダ・ヴィンチ)のライセンスを取得。 高画質3Dカメラや鉗子、電気メスなどを搭載した「ダ・ヴィンチ」を巧みに操り、前立腺がんの除去手術に役立ています。 前立腺は男性だけにある臓器で生殖器の一つで体の奥深くにあり、ダ・ヴィンチで手術を行うことにより、開腹手術と比べて出血量は1/5以下で済みます。 新村医師の手術はメディアでも注目を浴び、『VSスーパードクター「密着!最高の女性外科医」』と言うテレビ放送にも出演しました。新村医師の技術を求めて全国各地から鹿児島市へ患者が殺到しています。 |
食道がん(2人)
食道がんの名医 大幸宏幸 医師(東京都) 国立がん研究センター中央病院 安全と根治を常に検証しながら新しい食道がんの手術に挑む凄腕ドクターです。 1994年東海大学医学部卒。 聖隷浜松病院外科、国立がん研究センター東病院食道外科等を経て、現在は国立がん研究センター中央病院の食道外科長を務めています。 内視鏡を使い食道がんを治すエキスパートで、40代の若手外科医の頃から日本の食道がん医療のリーダーとして活躍。胸腔鏡によるがん切除と腹腔鏡による再建術をいち早く導入し、胸腔鏡下手術において日本の先駆者となりました。 低侵襲性と安全性、根治性のすべてを実現しようと模索し、がんが進行していた場合には食道を摘出し、食道の再建を同時に行う事もあります。 その場合、長時間手術となり、患者への負担も相応に増しますが、大幸医師は、敢えて手術期間を分割する事で高齢者など患者の体力を温存し、身体の負担を極力少なくした食道がん手術を行います。 質の高い手術だけではなく、患者の社会復帰を第一目標としています。 |
食道がんの名医 村上雅彦 医師(東京都) 昭和大学病院 食道がん患者に負担をかけない世界トップクラスの手術で治すスーパードクター。 1981年昭和大学医学部卒。 2020年に昭和大学学校法人の直属施設として開設された「食道がんセンター」のセンター長を務めています。 食道がん手術は体の負担が大きく、術後合併症の危険性が高く、死亡率の高い手術です。 従来は開胸手術が一般的でしたが、完全鏡視下手術にこだわり、これまでに900例を超す世界トップクラスの実績を誇るのが、昭和大学病院の村上雅彦教授が率いるチームです。 開胸手術をせず、胸・腹腔鏡手術で、がんとリンパ節を取り除く村上医師の術式は世界的にも高く評価されています。 同センターの特徴は過去5年間で定期手術としての開胸手術はなく、全例胸腔鏡手術(ロボット手術含む)を実施しています。 現在まで1300例以上とHigh Volume Center(手術件数の多い病院)としての実施実績を誇っており、最も発生率が高く致命的とされる術後合併症である反回神経麻痺・縫合不全率が3%以下という低率化も実現しています。 |
膀胱がん(2人)
※全国の膀胱がん治療の名医へのリンクが、下段にあります。
膀胱がん、腎盂・尿管がんの名医 東治人 医師(大阪府) 大阪医科薬科大学病院 膀胱摘出によるQOLの低下を防ぐ画期的な治療法を開発!末期の膀胱がんでも根治を目指して治療することを可能にした名医です。 1988年大阪医科大学卒。 東治人医師は、末期の膀胱がん患者を多数診てきた泌尿器科の第一人者で、膀胱を温存しながら治癒を目指す画期的な治療法を生みだしたドクターとして知られています。 進行した筋層浸潤がんでは、膀胱を全部取り、回腸で膀胱を再建する方法が第一選択とされています。 しかし、「どうしても膀胱を摘除したくない」、あるいは、病状が手術にそぐわず、摘除できないといったケースも数多く存在します。 こうしたケースにおいて、手術を施行することなく、がんを消失させてしまう「集学的治療」を積極的に施行し、良好な結果を生み出しています。 この治療法により、膀胱摘除を宣告された患者だけでなく、これまで治療の対象になり得ず、やむなく姑息的な治療にとどまらざるを得なかった患者にも、根治を目標として治療に導くことが可能となりました。 また同院では、上部尿路腫瘍に対して「腎臓・尿管を摘除せずに根治する上部尿路癌レーザー治療“OMC-LRV”」を行っています。 根治を目指した十分な抗がん剤治療を行うには腎臓は2つ必要です。詳しくはホームページをご覧ください。 |
膀胱がんの名医 三木淳 医師(東京都) 東京慈恵会医科大学附属柏病院 「よりよいQOL(生活の質)でより楽しい人生を送っていただくこと」を目標に、残せる膀胱は積極的に残すよう努めています。 1998年東京慈恵会医科大学卒。 国立国際医療研究センター外科、米国メリーランド州前立腺疾患研究センター留学等を経て現職。 泌尿器悪性腫瘍、腹腔鏡手術、ロボット手術の権威で、腎癌、膀胱癌の手術件数で国内トップクラスの実績を誇る同院の診療部長を務めています。 腹腔鏡下手術の第一人者で、特に腹腔鏡下膀胱全摘除術では日本国内の泌尿器科医で知らない先生はいないと言われるほどの名医です。 同院では、泌尿器悪性腫瘍(腎がん、膀胱がん、腎盂尿管がん、前立腺がん)、泌尿器良性疾患(副腎腫瘍、腎盂尿管移行部狭窄症、尿膜管遺残症など)に対し、できる限り低侵襲な腹腔鏡手術を行っています。 また、三木医師は、膀胱が全摘となった場合には新膀胱を作成し、自排尿を可能にすることで患者の生活の質を下げない画期的手術を行っています。 |
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膵臓がん(2人)
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膵臓がんの名医 上坂克彦 医師(静岡県) 静岡県立静岡がんセンター 最も怖い膵臓がんの「術後生存率」を飛躍的に高めたゴッドハンドです。 1982年名古屋大学医学部卒。 国立がんセンター外科、愛知県がんセンター消化器外科等を経て現職。 膵臓がんは、見つかった時点で7割の患者さんが手術不可能と言われ、5年生存率も10%前後と他のがんと比較して低いがんです。「早期発見しにくい」「転移しやすい」「治療が難しい」「生存率が低い」と悪条件が4つもそろい、「最悪のがん」とも呼ばれています。 この膵臓がんの術後生存率を飛躍的に高めたのが、上坂医師です。 当時の術後補助療法の標準治療に用いられていたゲムシタビンよりも、S-1(飲み薬)を使用したほうが優れた有用性を示すことを報告し、世界中から注目を集めました。 すい臓に巣食ったがんを取り除くための手術は、胃や小腸など周りの臓器も含めて切除するという難しい大手術ですが、その大手術に日夜臨み、多くの患者たちの命を救っています。 今後はさらに、抗がん剤を使い、これまでがんが進行して手術ができなかった患者たちを救う最新の研究も進めています。 |
膵臓がんの名医 中尾昭公 医師(愛知県) 名古屋セントラル病院 がんの中で最も治療が難しいがんである膵臓がん。他の病院では「手術不可能」と言われた膵臓がん患者をも救っています。 1973年名古屋大学医学部卒。 すい臓がんは、自覚症状が少なく、進行してから見つかることが多い恐ろしいがんで、膵臓がん患者が5年後も生存している確率は10%前後と言われています。この膵臓がん手術のスペシャリストが、名古屋セントラル病院の中尾昭公院長です。 膵臓がんの中でも治療が難しいのが、膵頭部の門脈や動脈にまでがんが広がった症例です。 門脈は、腸から肝臓に毎分1ℓもの血液を送り出す重要な血管で、切除すると大出血を起こすため、これまでは切除が不可能でした。 中尾院長は、自らが考案した治療法で、門脈や動脈にまで広がった膵臓がんを手術することに成功。 これまで手術不可能と診断されたすい臓がん患者に対して「Mesenteric approach(メセンテリックアプローチ)」及び「アンスロンカテーテルバイパス法」を用いて切除を行っており、ことごとくこれに成功。 世界的なレベルで、すい臓がん治療の強化発展に貢献している名医です。 |
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上記以外のがん、特別な治療法のスーパードクター(胆道がん、咽頭がん、卵巣がん、子宮がん、サイバーナイフ、光免疫療法)
胆道がん 椰野正人 医師(愛知県) 愛知県がんセンター 「自分の体が動かなくなるそのときまで、最後の砦として一人でも多くの患者さんを助けたい」と語るスーパードクター。 1979年名古屋大学医学部卒。 名古屋大学病院等を経て、現在は愛知県がんセンター副総長を務めています。 胆道がんの中でも、最も難易度が高い「肝門部胆管がん」のスペシャリストです。 かつて10%前後だった術後死亡率を、たゆまぬ努力により1%台にまで減らすことに成功しました。 梛野医師は世界に名を馳せる肝門部胆管がん手術の名手です。 名古屋大学の腫瘍外科教室を胆道がんのパイオニアであり恩師でもある二村雄次氏から引き継ぎ、胆道がん症例数世界一に導いた人物で、これまで最高難度の手術をいくつも成功させ、多くの患者を救ってきました。 “メスの限界”という壁を破壊し続け、ついには「世界レベルの外科の壁」に到達した梛野医師のもとには、余命宣告を受け、手術を断られた患者たちが全国から次々とやって来ます。 また、患者さんだけではなく、数多くの国内外の医師が、梛野医師の手術を見学に来ています。 |
咽頭がん 林隆一 医師(千葉県) 国立がん研究センター東病院 「頭頸部領域には、摂食・会話など、日常生活で欠かせない機能が沢山あります。がんの根治と温存に向けて一緒に取り組んでいきましょう」と語る名医。 1985年慶應義塾大学医学部卒。 慶應義塾大学医学部形成外科学教室等を経て現職。頭頸部外科の診療に長年携わって来た医師です。 いわゆる喉のがんである「咽頭がん」は、一命を取りとめても手術で声を失うケースも多いがんです。 早期の喉頭がんでは、放射線治療あるいはレーザー手術などの喉頭温存治療が行われます。 がんが進行している場合は、化学放射線治療ないしは喉頭全摘手術が行われます。 林医師は、喉のがん治療のエキスパートとして知られており、失った声の機能を再建するチーム医療を先導するリーダーです。 元の声に戻るわけではありませんが、コミュニケーションをとるために必要な会話は出来るようになります。 |
卵巣がん 伊藤公彦 医師(大阪府) 関西ろうさい病院 患者さんに対しては「治療により期待できる利益とリスク」を十分に説明し、同意を得た上で治療を行う「インフォームド・コンセント」を大切にしています。 1983年奈良県立医科大学卒。 婦人科がん(卵巣がん、子宮頚がん、子宮体がん)を専門としており、中でも特に卵巣がんを専門とする権威です。 卵巣がんは自覚症状がほとんどなく、発見された時には手術ができないほど進行しているケースが多いですが、伊藤医師は、これまで1000件以上の手術を行ってきた卵巣がん治療のエキスパートです。 悪性腫瘍のより良い治療法を求めて臨床試験にも取り組んでおり、手術や抗がん剤を組み合わせた治療で、進行した卵巣がんの患者を数多く救っています(免疫療法を含めた臨床試験にも積極的に取り組んでいます)。 また、セカンドオピニオン外来を設け、他施設の患者さんに適切な情報提供を行っています。 伊藤医師は「産婦人科の管理部長として産科、婦人科ともにすべての妊婦さん、患者さんにハッピーになっていただけるように、これからも全力を尽くします」と語っています。 |
子宮がん 金尾祐之 医師(東京都) がん研有明病院 「子宮がん治療の最後の砦」と言われるスーパードクターで、他の病院では手術不能と診断された患者が全国から訪れています。 1997年大阪大学医学部卒。 これまでに約5,000人の子宮がん手術を担当した金尾医師は、「日本最高峰の婦人科医」とも言われ、治療を受けた患者から「金尾先生しか手術が出来る先生はいなかった」「先生は神の手を持っています。術後これだけ元気にしていられるのは、金尾先生だからこそ」と言わしめる技量の持ち主です。 日本一の子宮がん手術件数を誇りながら、「凄く責任のある仕事をしている以上、成長しないと患者さんに失礼」と、今なお手術前日には練習を欠かしません。 「全ての患者を自分の家族だと思って執刀する」と言う信念のもと、Only oneの命を救うために、一人一人の患者さんと真剣に向き合っています。 家族のために生きたいと願う患者の願いに応えるべく、一般的には手術を行わない、放射線治療後の子宮がん手術にも腹腔鏡を使って手術を行っています。 「子宮がん治療の最後の砦」と言われる金尾医師のもとには、全国から多くの患者が訪れています。 |
サイバーナイフ 宮崎紳一郎 医師(神奈川県) 新百合ヶ丘総合病院 切らない、苦痛がないと言う「サイバーナイフ」を活用した最新鋭のがん治療のエキスパート! 1978年順天堂大学医学部卒。 肺がんのほか全身のあらゆるがんを手術せずに治すスーパードクターとして知られています。 サイバーナイフは米国スタンフォード大学の脳外科教授が開発した革命的な機械で、コンピューターで制御されたロボットアームで、様々な角度から放射線をがんにピンポイントで照射する(正確に病変を確認して、そこだけを取る)最先端の治療機器です。 巡航ミサイルに用いられている追尾システムを応用し、呼吸などで患者の体が動いても周囲の正常な組織を傷つけることなくがんだけを正確に治療できる優れもので、切らない、苦痛が無いサイバーナイフは安全性も高く、通院治療も可能になるなど、治療における数々のメリットがあります。 宮崎医師は、サイバーナイフと呼ばれる最新機器を使った放射線治療に全国に先駆けて取り組み、これまで7,200例を超える治療を行ってきたエキスパートです。 |
光免疫療法 小林久隆 医師(大阪府) 関西医科大学附属光免疫医学研究所 手術、化学療法、放射線療法、免疫療法に続く第5の治療法「がんだけをピンポイントに壊す光免疫療法」を開発したスーパードクター! 1987年京都大学医学部卒。 近赤外光線を照射してがんを死滅させる「がん光免疫療法」の開発者です。 米国立保健研究所(NIH)の一部である米国立がん研究所(NCI)の主任研究員として研究室を運営し、2011年にこの近赤外光線免疫療法を発明しました。 人体に無害な近赤外光を使い、がん細胞のみを破壊してしまうというもので、これまで手術できなかったような症例にも対応することができると期待され、世界に先駆け日本で臨床での治療が始まっています。 日本においては、「切除不能な局所進行又は局所 再発の頭頸部癌」に対する治療として2020年9月に承認され、現在は保険診療として治療を受けることが可能です。 これまで米国に拠点を置いていた小林医師は、2022年4月1日に関西医科大学光免疫医学研究所所長に就任しました(NIHと兼務)。同施設は小林先生を筆頭に、3つの研究部門に約30人もの研究スタッフが勤務する国内屈指の研究拠点となりました。 現在の治験対象は、日米とも再発頭頸部がん(喉、口、耳、鼻、顎など)ですが、いずれは肺がん、大腸がん、乳がん、すい臓がん、前立腺がん等にも広げたいという小林医師は、光免疫療法をさらに発展させ、1カ所のがんを1回治療するだけで全身の転移がんも治療し、ワクチン効果によって再発もさせない、という画期的な研究開発に取り組んでいます。 |
全国の癌の名医リスト一覧
当ページに掲載しているスーパードクターを含む、全国の癌の名医情報については、下記のサイトを参照ください。
これ以上の治療は厳しい、再発が不安と言う方へ
代替療法として、漢方薬を利用される方もいらっしゃいます。
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がんの名医に教えて頂いた「受診までのルート」について
以前より懇意にさせていただいている「がんのスーパードクター」と言われる先生に、「どういうルート(経緯)で先生の所に患者さんが来るのか」「先生のような名医に診てもらうにはどうしたら良いか?」と言う質問をさせていただきました。
その回答についてこちらのページに記載しましたので、宜しければご覧ください。
🔵がんの名医に教えて頂いた「名医に診てもらうためのルート」について
<参考ページ>