胆石は胆のうだけに出来るのではなく、肝臓と十二指腸を結ぶ「総胆管」や、また、肝臓の中に石が出来ることもあり、現在日本では500万~600万人の胆石症の患者さんがいると言われています。
胆石によって痛みの症状が出てきた場合は、早めの治療・手術を検討されることをお勧めします。
このページでは、胆石治療のスーパードクターをご紹介していますので、参照ください。
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胆石治療①(東京都)
東京都 糸井隆夫 医師 東京医科大学病院 知識を深め、より高度な技術を追求する一方、患者さんへのやさしさも忘れないドクター。「患者さんのことは自分の家族と思いなさい」が後輩に対する口癖です。 1991年東京医科大学卒。 新潟大学第一病理学教室、国立がんセンター中央病院内視鏡部非常勤職、員慶應義塾大学消化器内科特任准教授等を経て現職。 膵・胆・肝疾患全般に精通するエキスパートで、胆道がんや膵がんなど難治性がんの早期発見・早期診断に取組んでいます。 放射線科や腫瘍科などとも密に連携し、ステージに応じた治療法を患者さんと相談のうえ決定しています。 膵がん、急性膵炎、急性胆管炎・胆嚢炎などのガイドライン作成・改訂委員の1人であり、進行膵がんなど、外科手術が不可能な場合でも、化学放射線治療や強力集束超音波腫瘍焼灼術などの癌そのものに対する集学的治療で、予後の改善を図っています。 良性腫瘍に対しては、従来は外科手術でしか取れなかった巨大な胆管結石などに対しても、細径胆道鏡(内視鏡を介して胆管に挿入して観察、処置を行う細径の内視鏡)を胆管内に挿入して結石を粉砕し、取り出す方法で完全結石除去を行っており、糸井医師はこの分野のスペシャリストとして知られています。 2019年5月に放送されたBS朝日「命を救う!スゴ腕ドクター18」では、内視鏡を使った胆石の最新治療を行うエキスパートとして紹介されました。 糸井医師は「医師として目指しているのは、後世に残るような診断法や治療法などを新しく開発すること。そのために、様々な挑戦をしています」と語っています。 |
胆石治療②(福岡県)
福岡県 佐田正之 医師 佐田病院 診療のモットーは「以春風接人 以秋霜自粛(春風の和やかさをもって人に接し、秋霜のするどさをもって自らを律し慎む)」と語る名医。 1977年久留米大学医学部卒。 西ドイツミュンスター大学教育関連病院、デトモルト州立病院等を経て現職。 福岡で初めて胆石症の腹腔鏡下胆嚢摘出術を手掛けたパイオニアです。単孔式腹腔鏡下手術(ひとつの孔「きず」を腹部に開けて行う手術法)など、開腹しない低侵襲手術に徹底的に拘っています。従来の腹腔鏡手術では、お腹に複数の傷口を開け、お腹を大きく開けて胆嚢を摘出していましたが、佐田医師はたった一つの傷口だけで手術できる単孔式(お腹に1~2cmほどの穴を開けて、カメラを入れる術式)を編み出し、日帰り治療をも可能にしました。 1991年に福岡で初めて行った腹腔鏡下胆嚢摘出術は、2023年7月現在、1万例を超えており、現在同病院では腹腔鏡下手術の7割を単孔式手術で行っています。 単孔式手術により患者の負担は確実に減りますが、医師には従来よりもさらに熟練の技が求められます。 佐田病院には、難易度が高く、他の病院では腹腔鏡下胆嚢摘出術は行えず、開腹手術を勧められるようなケースでも、単孔式を行えるだけのスタッフが揃っており、九州のみならず、日本全国、さらにはアメリカ、カナダ、イギリス、中国、韓国など、世界各国から患者が訪れています。 「患者さんが痛みから解放されて、「ありがとうございます!と言うその一言だけで僕たちは十分です」そう佐田医師は語っています。 |